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解約できるか確認する3か所
「やめられるのか」「いつ、どうやって、いくらかかるのか」。今の会社に連絡する前に、手元の書類で確かめられることがあります。見るのは契約書・利用規約・請求書の3か所です。
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「毎月払っているホームページの契約、やめることはできるんでしょうか」。こうしたご相談をいただくことがあります。忙しいお店では、契約したときの書類を読み返す機会はなかなかありません。
やめられるか、いつまでに申し出るかは、多くの場合、手元の書類に書いてあります。今の会社に電話をかける前に、次の3つの書類を見ておきましょう。先に読んでおくと、話を聞くときに「何を確かめればいいか」がはっきりします。
契約を確かめるのは、やめるときだけのことではありません。このまま続けるにしても、更新の時期や払っている中身が分かっていれば安心です。付き合いの長い担当の方がいても、後ろめたく思う必要はありません。
- 契約書(申込書):いつまで続く約束か、途中でやめるといくらかかるか
- 利用規約:やめるときの手順と、やめたあとのアドレスやデータの扱い
- 請求書(引き落としの明細):今、実際にどこへ、何にいくら払っているか
3か所を見終わったら、下のメモ表に書き写すと、自分の契約が1枚にまとまります。
1.契約書(申込書)
契約を始めたときに書いた書類です。紙で受け取っていることもあれば、メールに添付されたPDFや、ネット上で同意しただけのこともあります。見つからないときは、契約したころのメールを「契約」「お申し込み」などの言葉で探してみてください。それでも見つからなければ、今の会社に「契約書の控えをもう一度いただけますか」と頼んでかまいません。控えをもらうだけなら、やめるつもりかどうかを話す必要はありません。契約書がどうしても出てこなくても、3の請求書や通帳の引き落としの記録から分かることもあります。
いつまで続く約束か
「契約期間」「最低利用期間」と書かれた部分を探します。ホームページの契約には、3年・5年といった長い期間が決められているものがあります。期間が終わると同じ条件で自動的に更新されると書かれていることも多いので、「更新」という言葉もあわせて探しましょう。
いつまでに申し出るか
「解約」の部分に、「期間が終わる〇か月前までに書面で申し出る」のような決まりがないか見ます。この期限を過ぎると、もう1期間続くことになる契約もあります。
途中でやめるといくらかかるか
「中途解約」「違約金」「残りの期間」と書かれた部分を探します。残りの月数分をまとめて払う決まりになっていることがあります。
契約の相手は誰か
申込書に、制作会社とは別の会社の名前(リース会社や、分割払いを立て替える信販会社など)が書かれていないか見ます。別の会社と結んだ契約なら、やめる手続きの相手もそちらになることがあります。
途中でやめるときの支払いが大きい、契約の相手が別の会社だった、という場合は、自分だけで決めずに、書類を持って弁護士や、地元の商工会議所・商工会の相談窓口に相談するのがおすすめです。
2.利用規約
契約書に「詳しくは利用規約による」とだけ書かれていることがあります。その場合、くわしい決まりは利用規約のほうにあります。今の会社のホームページの下のほうに、「利用規約」や「サービス約款」として載っていることが多いものです。
やめるときの手順
電話で済むのか、書面やメールが必要なのか、決まった申込用紙があるのかを見ます。手順が書かれていれば、その通りに進めるのがいちばん確かです。
やめたあとのアドレスとデータ
見落としやすいのがここです。やめたあと、ホームページのアドレス(ドメイン)をお店に渡してもらえるか、そのとき手数料がかかるか(書類では、アドレスを別の会社へ引っ越すことを「移管」と書くことが多いです)、ページやメールのデータがいつ消されるかが書かれていないか確かめます。アドレスが今の会社の名義になっていると、やめたあとに同じアドレスを使い続けられないことがあります。名義の調べ方は「ドメインとサーバーが誰の名義か 自分で調べる方法」で説明しています。
契約したときの版を残す
利用規約は、あとから書き換えられることがあります。今の版を印刷するか、PDFで保存しておきましょう。規約のいちばん上か下にある「最終改定日」(最後に書き換えた日)も控えておきます。契約したころの規約がメールに添付されていれば、それも一緒に残します。
3.請求書(引き落としの明細)
契約書と利用規約は「約束」、請求書は「今、実際に起きていること」です。契約したころの説明と、今の支払いが同じとは限りません。直近の請求書か、口座やカードの引き落としの明細を1か月分用意します。
請求元の会社名
請求書を出している会社が、契約書の相手と同じか見ます。違う名前なら、1で見た「契約の相手」とあわせて確かめます。
内訳の行
「ホームページ月額」の1行だけのこともあれば、制作費の分割、更新作業、サーバー、ドメイン、Googleマップで上のほうに出すための有料サービスなどの追加のサービスが別々の行になっていることもあります。行が分かれている場合、それぞれが別の契約で、やめる手続きも別になっていることがあります。1行ずつ、どの契約の分か見ていきましょう。
月払いか年払いか
年に1回の支払いがあれば、その月が更新の目安になります。ドメインの料金は年払いのことが多いので、1年分の明細を見ると見つけやすくなります。
書類の中で探す言葉
書類は長く、全部を読むのは大変です。まずは次の言葉を探して、その前後だけ読めば十分です。PDFなら、パソコンで「Ctrl」キーを押しながら「F」を押すと(Macは「command」キーと「F」)、言葉で探せます。スマホでホームページの利用規約を見るときは、ブラウザのメニューにある「ページ内検索」が使えます。紙の書類なら、見つけたところに付箋を貼っておきましょう。書類では、本文と少し違うかたい言葉(「残りの期間」なら「残存期間」など)が使われることがあるので、表には両方を載せています。
| 書類 | 探す言葉 | 分かること |
|---|---|---|
| 契約書 | 契約期間/最低利用期間/更新 | いつまで続く約束か |
| 契約書 | 解約/申し出/書面 | いつまでに、どうやって申し出るか |
| 契約書 | 中途解約/違約金/残りの期間/残存期間 | 途中でやめるといくらかかるか |
| 契約書 | リース/信販/クレジット | 契約の相手が制作会社と別か |
| 利用規約 | 解約の手続き/届出 | やめるときの手順 |
| 利用規約 | ドメイン/移管/データ/消去 | やめたあとのアドレスとデータ |
| 利用規約 | 著作権/納品物 | 文章や写真を使い続けてよいか |
| 利用規約 | 改定 | 規約が書き換えられた日 |
| 請求書 | 請求元/内訳/オプション | 何に、どこへ払っているか |
書き写すためのメモ表
見つけたことを、この表に書き写します。印刷して手で書き込める用紙(PDF)を用意しました。登録などはいらず、どなたでもそのまま保存して使えます。ノートに項目だけ写しても十分です。書類に見当たらない欄は「書いていない」、読んでも分からない欄は「不明」と書いておきましょう。
A4 1枚・約120KB。「今の会社に聞くこと」を書く欄もついています。
| 項目 | どこで分かるか | 書き写す欄 |
|---|---|---|
| 契約の相手(会社名) | 契約書・請求書 | |
| 契約が始まった日 | 契約書 | |
| 最低利用期間が終わる日 | 契約書 | |
| 自動で更新されるか | 契約書・利用規約 | |
| 申し出の期限 | 契約書・利用規約 | |
| 申し出の方法 | 利用規約 | |
| 途中でやめたときの支払い | 契約書 | |
| アドレス(ドメイン)の扱い | 利用規約 | |
| データが消される時期 | 利用規約 | |
| 今の支払い(月額・年額・内訳) | 請求書 |
表が埋まったら
- 申し出の期限を先に見る。期限が近い場合は、ほかのことより先に、その日付が正しいかを確かめます
- 「不明」の欄は、まとめて1回で聞く。何度も問い合わせるより、相手も答えやすくなります
- 聞くときは、理由を詳しく話さなくてかまいません。たとえば「契約の内容を整理しておきたいので、今の契約期間と、更新とやめるときの決まりを教えてください」と伝えれば十分です
確かめるときに気をつけること
- 先に支払いを止めない。やめると決めても、自分で引き落としを止めると未払いの扱いになることがあります。手続きは書類に書かれた方法で進めましょう
- 話した内容はメモに残す。あとで自分が思い出せるように、電話のときも日付・相手の名前・言われたことを書いておきます。やめる申し出のように大事な連絡は、メールや書面でも送っておくと確かです
- 申し出る前に手元の控えをそろえる。ページの文章や写真、お店のメールなどは、やめる話をする前にそろえておくと安心です。残し方は「制作会社を変える前に手元に残しておくもの」にまとめています
- 確かめることと、やめることは別です。書類を読んで条件が分かったうえで、このまま続けるのも1つの選び方です
この記事は、契約をやめることをすすめるものではありません。契約の内容の読み方や、決まりが有効かどうかといった法律の判断は、弁護士などの専門家の領域です。気になる点があるときは、弁護士や、地元の商工会議所・商工会の相談窓口にご相談ください。ここでお伝えしているのは「書類のどこを見れば、何が分かるか」までです。
書類を見ても分からないときは
お店の名前とホームページのアドレスを送っていただければ、外から分かる範囲を無料で確認してお伝えします(かんたん診断)。こちらから今の会社に連絡することはありません。契約書・利用規約・請求書まで一緒に読み、この記事のメモ表を埋める有料の「しっかり診断」もあります。